南前川とは寝屋川市、寝屋川の支流。
寝屋川市美井元町の三ツ池から流れ、寝屋川市境橋町、三井南町、緑町周辺を流れ、寝屋川市幸町の桜幸橋で寝屋川に合流する。
寝屋川市の南前川
成田公園、三ツ池付近の地図。成田公園から北へ向かうと友呂岐神社。また北東方向には、交通安全祈願で有名な成田山不動尊がある。
成田公園周辺
成田公園は香里丘陵の中腹あり、それより高い地区の雨水などが三ツ池に集まり南前川から寝屋川へ流れている。
【成田公園の三ツ池】
小さな池ですが鯉が多く泳いでおり天気の良い日には亀も沢山甲羅干ししています。
また野鳥のさえずりも多く気持ちの良い公園。池は立ち入り禁止になっています。
【成田公園内】
静かな公園。緑も多い。
小川が流れていて気持ちの良い公園です。
【弁才はし】
弁才はしから、川が流れる。
弁才はし横から撮影。
成田公園横を流れる。
住宅地を緩やかに流れる。その先で左へカーブ。
境橋町公民館裏の周辺
境橋町公民館の裏を流れる南前川。暗渠から川が合流しているが、香里丘陵の用水路らしい。
下流から撮影。左が本流。右の暗渠は用水路。
境橋町の小さな橋から上流へ向け撮影。
境橋町の小さな橋から下流へ向け撮影。
成田山境橋口の交差点
南前川は成田山境橋口交差点の地下を通過し、90度向きを変え、旧170号線に沿って南へ流れる。
旧170号線沿いを流れる。
国松北口付近で、さらに90度向きを西へ変える。170号線を国松町方面には国松町の春日神社がある。
大阪府立高専グランド沿い。
桜幸橋(おうこうばし)
南前川は桜幸橋をくぐった所で寝屋川へ合流する。
寝屋川に合流する南前川(正面から流れてきているのが南前川)
南前川ポンプ場周辺
千種庄右衛門碑
場所は南前川ポンプ場の横にひっそりとあるのでわかりにくい。
千種庄右衛門碑
寝屋川市
国松町は、近世には讃良郡国松村とよばれていました。この地の悪水は、寝屋川と南前川の合流地点付近で寝屋川に流れていました。しかし、寝屋川の川床が上流からの土砂でだんだん高くなるに従って悪水の排水が悪くなり、大雨があると領内に逆流して田んぼや畑が冠水してしまうという状態でした。
かつては「国松のやきどうふ」という言葉があり、日照りが続くと田は焼け、雨が続けば悪水が停滞し水浸しになっていたといわれます。
江戸時代中ごろ、国松村は幕府の直轄地で近江信楽代官の支配下にありました。当時役人であった千種庄右衛門は、国松の人々の苦しみをみかねて享保9年(1724年)寝屋川の川床をくぐる伏越樋を設けて、友呂岐悪水路に水を落とすことに成功しました。
しかし、用水・悪水などの関係の複雑さから隣村の三井村との紛争が絶えませんでした。千種庄右衛門は、その責任をとって自害したと伝えられています。昭和28年(1953年)には行誓寺本堂前に「千種庄右衛門大人之碑」、昭和40年(1965年)には伏越樋のある堤上に「千種庄右衛門彰徳之碑」が建立されました。
千種庄右衛門については、行誓寺には「智久瑳昌右衛門霊」と記した位牌と江州信楽の役人と云う伝承があるのみでしたが、平池の旧家の古文書により享保9年にこの悪水の工事があったことが明らかになりました。
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