大阪市 中央区安堂寺町 榎木大明神(えのきだいみょうじん)

大阪の神社

長堀通りから熊野街道 (お祓い筋)北側の石段坂道を上がった所にあります。
御神体は白蛇(通称巳さん)。
大正時代には正一位稲荷大明神と称せられたこともあったそうです。 新しい鳥居と囲いは、1987年(昭和62年) に近くの住民、信者の浄財により修復され、その都度改装されているそうです。
御神樹のエンジュ)は樹齢は670年となります。
1988年(昭和63年)に枯れる寸前、大阪市の援助で(故) 山野忠彦樹医さんにより延命施術がなされました。今や元通り、すくすくと成育致しています。この時、山野樹医さんから「この樹齢は650年で榎木ではなく、槐(えんじゅ)である」 と鑑定されましたが、昔からの馴染みで、エノキさんと呼ばれています。
大阪市は道路都市計画上幾度も伐採を試みられましたが、伐採をした者は不慮の事故が生じたので断念されたそうです。
またこの地は歴史が古い上町台地あり、紀州熊野詣でや深江~生駒山への暗がり峠を経るお伊勢参りの街道筋にあり、この樹木は目印となったと言われています。

榎木大明神の基本情報

【神社名・別称】
榎木大明神えのきだいみょうじん・エノキさん

【鎮座地】
〒542-0061 大阪府大阪市中央区安堂寺町2丁目3

【御神体】
白蛇(通称巳さん)

【御神木】
槐(えんじゅ)

【御利益】
家内安全・商売繁盛・火災防止 ・疾病の痛み等・悩み事の緩和と解消・徐災招福・学業精励・人間形成等

路線経路と周辺マップ

画像出典:© OpenStreetMap contributors

榎木大明神 入口

長堀通りから熊野街道 (お祓い筋)北側の石段坂道を上がった所にあります。

榎木大明神 お社

榎木大明神の由来
長年に亘り、地元の人達に「エノキさん」「巳さん」と親しみ呼ばれているこの大樹は、正しくは「槐(エンジュ)」という中国原産の樹である。楠木正成公がお手植という説もあり、樹齢はおよそ六百五十年と言われている。
豊臣の時代には当地も大阪城域で、この辺りは紀州熊野参りとお伊勢参りの街道筋だった。だから大きくそびえるこの樹は、何よりの目印になったし、また地元の人達は土地神として「白蛇大明神」の祠を建てて、代々この樹をお守りしてきた。
昭和二十年(一九四五年) 第二次世界大戦の大空襲の折りには、襲ってきた猛火がこの樹の辺りでぴたりと止まり、東側一帯が危うく類焼を免れた。これも霊験のひとつとして語り伝えられており、毎年春のお疲岸前後には、地元「箔美会」の人達により、榎木大明神の大祭が挙行さ
れている。
昭和六十三年(一九八八年)、当樹が枯死寸前の状態になったとき、大阪市と「箔美会」からの依頼を受けた山野忠彦樹の適切な延命治療により、再び元気をとりもどした。
そして現在、樹勢は極めて盛んとなり、地元で生誕され直木賞で有名な直木三十五氏の文学碑とともに、都心のオアシスとなっている。

平成六年(一九九四年)十月吉日
榎木大明神 箔美会

Googleマップ榎木大明神

榎木大明神 · 〒542-0061 大阪府大阪市中央区安堂寺町2丁目3
★★★★☆ · 神社

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