旭区にある大宮神社は、源義経が源氏の氏神である八幡神を祀ったことが創建の由緒と伝えられている。
後に大坂城が築かれると城の鬼門守護神
とされ、秀吉の保護を受けて境内の整備が行われた神社です。
周辺マップ
大宮神社 一の鳥居跡
【京街道の道標】
高殿4丁目5番付近にある。
京橋口から三.三キロメートルとある
大宮神社「一の鳥居」解説板
大宮神社 「一の鳥居」
旭区役所解説板より
大宮神社に伝わる豊公当時の「境内古圖」によると、この近辺に京街道から大宮神社へ至る参道の起点を示す「一の鳥居」があったと伝えられています。
この参道は長さ十二町(約1.3㎞)幅六尺(約1.8m)の「大宮道」と呼ばれ、かつてあった大宮神社の馬場先までは松並木が続いていたとの記録もあります。
京街道から大宮神社へ至る参道の起点を示す「一の鳥居」があったと伝えられている。
今は普通のどこにでもある丁字路になっている。
この道をずっと歩いて行くとと大宮神社。
西大宮橋
西大宮橋から城北川を撮影。上は阪神高速12号守口線。
さらに歩くと大宮神社へ到着。
大宮神社
もとは大宮八幡宮だったそうですが、明治時代の末期に近辺にあった十五神社や森小路神社などの7社を合祀し、数多くの神々が祀られることとなった。
そのために1912年(明治45年)4月に大宮八幡宮の名称を大宮神社と改め、鳥居に掛かっていた「大宮八幡宮」の額が下ろされた。現在ではその額は神輿庫に保管されているそうです。
境内には橋が架かる。
手水舎
社務所
社殿前にそびえるモチの御神木。
狛犬 阿形
狛犬 吽形
本殿
奥にはちょいブサカワ狛犬
境内神社
行者社(ぎょうじゃしゃ)
役小角命(えんのおづぬ)をお祀りしている。
元々、近隣にお祀りされていたが、戦後に現在の境内地にお移ししたとの事です。
いぼ大神社(いぼおおかみしゃ)御祭神 いぼ大神 モチの木
社殿前にそびえるモチの御神木。いぼ大神様として信仰が厚く、木肌と自身の肌を交互になでて、疣(いぼ)はもとより、あらゆる病気も必ず治ると言い伝えられている。
高良社(こうらしゃ)
御祭神 高良大神をお祀りしている。創建年等の詳細は不明。
現在の社殿は昭和11年に建てられたもので、それ以前の古くよりあった社殿も大変立派なものであったという。
鳥居と燈籠は明治に合祀した江野天満社より移設されたものとの事です。
楠社(くすのきしゃ)
御祭神 楠大神
楠御前跡があったと伝えられますが、詳細は不明。戦後に宮司が巳(み)さんを勧請し合祀したとも伝えられている。社の敷地は巳さんのお庭として細長く作られている。
若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)
御祭神 仁徳天皇
創建年等の詳細は不明。
若宮八幡宮は社名の通り八幡宮の若宮の意味で、当社の主祭神である応神天皇の御子神、仁徳天皇をお祀りしている。
北斗社(ほくとしゃ)御祭神 北斗大神
詳細は不明。
大宮神社のお祀りする八幡様は、全国に4万社余りあり、その総本宮である宇佐神宮(大分県鎮座)の末社である北辰神社(ほくしんじんじゃ)は天御中主神をお祀りしています。また、北斗信仰は天御中主神と結びつきがあるといわれている。
遥拝所(ようはいしょ)
伊勢神宮・宮中三殿・天皇陵・その他大社をここより遥拝します。
遥拝所は昭和7年に新設されました。当時の理由書には以下のようにあります。
「近時思想悪化し人心浮薄に流れ唯物主義的傾向を帯びるに皇室の尊厳を忘れんとするの識者先学者は敬神崇祖を絶叫して止まず、本職は此れに氏子諸氏を励まして神社参拝の奨励は無論 神宮及び皇室に対する尊厳の念を奮い起こせしむべき施設を痛感して止まず、為に當神社境内の一隅清浄地をとして氏子諸氏の敬神崇祖の美風を誘導するの必要ありと思いきたれり。新設の遥拝所は伊勢神宮、宮中三殿、山陵、及び宇佐神宮、石清水八幡宮、その他大社を遥拝するの霊域なり」
遥拝所は当初拝殿の東側にありましたが、昭和51年現在の本殿裏に移設され現在に至ります。
稲荷社(いなりしゃ)
御祭神 宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
創建年等の詳細は不明とのことです。
春日社(かすがしゃ)
御祭神
春日大神(かすがおおかみ)
住吉大神(すみよしおおかみ)
廣渕善直命(ひろぶちよしなおのみこと)
三社相殿の大神は古くより祀られていたようです。しかし明治18年の大水害により社殿が決壊しました。その後長く祭祀されずにいましたが、昭和33年5月10日に社殿再興されました。
現在の社殿は平成26年10月に竣工されたものです。
大宮神社の樹木
隣には大宮中公園がある。
大宮神社に大宮中公園へと通じる小さな門があります。通常時は閉ざされていて出入りができないようです。
大宮神社Googleマップ
大宮神社(旭区) 06-6951-2196主祭神
応神天皇(おうじんてんのう)
神功皇后(じんぐうこうごう)
姫大神(ひめのおおかみ)
合祀神
大国主神(おおくにぬしのかみ)
事代主神(ことしろぬしのかみ)
速素盞男神・二座
応神天皇・二座
菅原道真公(すがわらのみちざね)
十五社大神
(天照皇大神・八幡大神・住吉大神・賀茂大神・廣田大神・松尾大神・熊野大神・稲荷大神・三十川大神・春日大神・白山大神・大原野大神・子守大神・布留大神・生野大神)
相殿神
鬼門守護社(鬼門守護大神)
天御中主社(天御中主神・二座)
天満神社(菅原道真公)
稲荷神社(宇迦之御魂神)
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