寝屋川市 仁和寺本町 仁和寺氏神社(にわじうじがみしゃ)

大阪の神社

 仁和寺氏神社は、元からここに鎮座されたのではなく、延宝二年(一六七四)六月十六日の淀川の仁和寺堤防が決壊して、社殿が流され村の田畑は皆川砂を冠ったもので、その上砂を村の中央に集めて耕地の復旧を図り、その砂山の地に新たに社殿を造営し、神様をお移ししたもの。

【書籍】寝屋川今昔写真帖―保存版

仁和寺氏神社の基本情報

【神社名】
仁和寺氏神社ちわじうじじんじゃ

【鎮座地】
〒572-0076
大阪府寝屋川市仁和寺本町おおさかふねやがわしにわじほんまち4-11-29

【御祭神】
菅原道真すがわらのみちざね
伊弉諾尊いざなぎのみこと
伊弉冉尊いざなみのみこと
藤原藤房ふじわらのふじふさ

【祭日】
十月十八日

周辺マップと路線経路

画像出典:© OpenStreetMap contributors

入口(鳥居、参道、由緒)

【入口】

【参道】

【ご利益案内板】

【仁和寺庄(にわじのしょう)の古跡】

仁和寺庄(にわじのしょう)の古跡
仁和寺は、「にわじ」または「にわいじ」と呼ばれています。地名は、京都の仁和寺にんなじの所領であったことに由来すると考えられています。
鎌倉時代初期に後鳥羽ごとば御高倉院ごたかくらいんの生母であった七条院が京都仁和寺を管領かんれい(寺務を司る権利)したことによって、仁和寺庄も七条院領になり、のち地頭職じとうしき(地頭としての権利)は室町院(暉子内天皇きしないてんのう)へ寄進され、北朝方の持明院統じみょういんとうの所領になりました。この時の『室町院御領目録むろまちいんごりょうもくろく』を見ると、上仁和寺庄・下仁和寺庄の二つに分かれており、以後、上下二庄として史料に表されます。
南北朝時代に入って持明院統の花園上皇は暦応りゃくおう五年(一三四二)に妙心寺みょうしんじを再興したとき、上仁和寺庄と下仁和寺庄の地頭職を妙心寺に寄進しました。しかし、応永おうえい六年(一三九九)大内義弘おおうちよしひろが将軍足利義満あしかがよしみつに謀反を起こした応永の乱が勃発し、敗死した大内義弘と妙心寺の住持拙堂じゅうじせつどうが親しかったために妙心寺領は室町幕府に没収され事実上の幕府御料所となりました。
江戸時代の仁和寺村は、延宝えんほう二年(一六七四)と享和二年(一八〇二)に二回の大洪水があり、淀川の堤防が決壊しました。特に享和二年の決壊のときには堤防が百五けん(約一九〇m)にわたって切れたため、浸水は遠く現在の八尾市や大阪市生野区・平野区まで及びました。俗に「仁和寺にわじ点野しめの切れ」といわれている大災害です。
ここ、旧仁和寺村の氏神である仁和寺氏神社にわじうじがみしゃの創建は室町時代の初期と伝えられ、もとは白山権現社はくさんごんげんしゃでしたが、寛永かんえい十年(一六三三)永井信濃守ながいしなののかみの支配に伴い天満宮となりました。延宝二年の堤防決壊時に社殿が流失してしまったため、現在の位置に移されました。

寝屋川市

【社号標】

【鳥居】

【参道】

【手水舎】

本殿

【由緒解説の石碑】

仁和寺氏神社
鎮座 寝屋川市仁和寺本町四丁目十一番地
御祭神
菊理比売命
応神天皇
菅原道真公
由緒
往古より、当社は白山権現を奉斎してきたが、応永の乱後、この地方が男山八幡宮の社領となったため、八幡宮を境内に勧請した。その後寛永十年、領主永井氏の勧めで菅原道真公をお祀りし、天満宮と称するようになった。
延宝二年、淀川堤が決壊して社殿が流された際、この地区の中央に再興された。
昭和六十二年八月不慮の災いに罹わりましたが、畏くも御祭神は、御安泰であり、早速にも氏子崇敬者の格別の御奉賛を賜り平成元年九月吉日竣工 同年同月二十三日~二十四日に、遷座奉祝大祭を斎行
祭日 例祭 十月十八日

仁和寺氏神社石碑より

【狛犬 阿形】

【狛犬 吽形】

【本殿】

【拝殿】

本殿から参道へ向け撮影。

旧御神殿跡

【狛犬 阿形】

【狛犬 吽形】

【旧御神殿跡の石碑】

境内の様子

【集会所】

【仁和寺音頭】

仁和寺音頭
作詞 阪口馨
作曲 阪口春彦
一、 ハアー
おぼろ月夜に 春風吹けば
恋の花咲く 淀川づつみ
燃える想いは 燃える想いは
あの月が知る
夢もステキな にっこり仁和寺
仁和寺音頭は 笑顔で踊れ
ソーラソーラソーラみな出て踊れ
二、 ハアー
盆は踊りで 浴衣のあの娘
白い襟あし えくぼが可愛い
夏が過ぎたら
お嫁にゆくの
夢もステキな にっこり仁和寺
仁和寺音頭は 笑顔で踊れ
ソーラソーラソーラみな出て踊れ
三、 ハアー
祭り太鼓の 氏神様に
子どもほしいと 新婚さんは
鈴を鳴らして 鈴を鳴らして
両手を合わす
夢もステキな にっこり仁和寺
仁和寺音頭は 笑顔で踊れ
ソーラソーラソーラみな出て踊れ

仁和寺音頭石碑より

【戦没者慰霊碑】

【神牛舎】

鬼ブサ可愛い牛

【神牛舎】

ハンサム牛

【再建記念碑】

平成元年の再建記念碑。

境内の樹木

鳥居の横に立つ樹木。

裏側から撮影。

参道横の空地にも立派な木。

Googleマップ仁和寺氏神社

仁和寺氏神社 072-829-3094
仁和寺氏神社 · 〒572-0076 大阪府寝屋川市仁和寺本町4丁目11−29
★★★★☆ · 神社

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