貴船の一番奥に位置している。
貴船神社本宮のさらにその奥、その名の通り「奥宮」がある。 華やかな本宮とは違い、神秘的な雰囲気が出ています。
周辺マップと路線経路
鳥居(入口)
【鳥居】
【思ひ川】
夫の愛を取り戻そうと思い悩んでいた和泉式部は貴布祢詣でを思い立ちましたた。当時は奥宮が本社で参拝者はこの谷で手を洗い口をすすぎ身を清めてから参拝しました。
この谷は禊(みそぎ)の川、物忌(ものいみ)の川だったのです。和泉式部もここで身を清めて恋の成就を祈ったのでしょう。
契の川だった「おものいみ川」が、和泉式部の恋の話と重なり、いつの頃からか「思ひ川」と呼ばれるようになりました。思ひ川立札より
遅桜なほもたづねて奥宮
思ひ川渡ればまたも花の雨 虚子
思ひ川に架かる橋。
【つづみヶ岩】
【参道】
【神門】
【手水】
神門のくぐる前に。
神門をくぐり、境内の様子。
末社
【日吉社】
御祭神 大物主命(古伝に大山咋神)
山の神として貴船山を守護し給う
例祭 七月十五日
【連理の杉(御神木)】
連理の杉(御神木)
連理の杉立札より
貞明皇后御参拝の折(大正十三年)称賛された連理の杉。連理とは別々の木が重なって一つになる意で、夫婦、男女の仲睦まじいことをいう。この神木は杉と楓が和合したものでひじょうに珍しい。
【吸葛社】
御祭神 味耜高彦根命(古伝に百太夫)
大国主命の子。鴨大明神とも称す。日本二雨の神。御百太夫とも伝える。
例祭 八月十五日
【鈴市社】
御祭神 媛踏鞴五十鈴媛命
事代主命の御女、母は玉依姫命。初代神武天皇皇后として天皇を助けて功績を多し。
例祭 九月十五日
本殿
【狛犬 阿形】
【狛犬 吽形】
貴船神社 奥宮
京都市
当地は、貴船神社が当初創建されたところで、当社の祭神も本宮と同様、水や雨を司る神「高龗神」である。
社伝によれば、「反正天皇の時代(五世紀初頭)に玉依姫命(神武天皇の母)が黄船に乗って浪速(大阪)から淀川、鴨川、貴船川をさかのぼって当地に上陸し、そこに祠を営んで水神を祀ったのが当宮の起こりである」とのことで、地名及び社名の起源をこの「黄船」にもとめる説もある。
境内の本殿横には、伝説にまつわる「船形石」があり、これを積み囲んだ小石を持ち帰ると航海安全に御利益があるとされた。
また、本殿下には巨大な龍穴があり、文久年間(一八六一~一八六三)の本殿修理の際、大工があやまってノミをこの中へ落したところ、一天にわかにかき曇り、突風が起こり、ノミを空中へ吹き上げたという。この他、宇治の橋姫伝説や和泉式部の恋愛成就など、当社にまつわる逸話は数多い。
なお、当社境内周辺には、昭和六〇年(一九八五)六月に京都指定天然記念物に認定されたカツラをはじめ、高木が多く見られ、自然遺産の宝庫でもある。
【御船形石】
この船形の石積みは、玉依姫御料の黄船を、人目を忌みて小石で覆ったと伝う。
航海する時、この小石を携帯すれば、海上安全といわれている。
貴船と「鉄輪」伝説
謡曲史跡保存会
当社は古来より水ノ神として崇敬され祭神として高龗神を祀り心願成就信仰としての「丑ノ刻詣」で知られている。むかし宇治の橋姫が丑ノ刻(午前二時)詣りをして男に呪いをかけた伝説があり、これをもとにつくられたのが謡曲「鉄輪」で橋姫が頭にのせた鉄輪を置いた鉄輪掛石が叡山電鉄・貴船口駅の傍らにある。丑の刻詣りは祭神が国土豊潤のため、丑年丑月丑日丑刻に降臨されたと伝える古事によるもので、人々のあらゆる心願成就に霊験あらたかな事を示すもので、単にのろいのみにとどめるべきものではない。
権地
帰りの参道。
Googleマップ貴船神社 奥宮
貴船神社 奥宮 075-741-2016貴船神社 中宮 結社へ
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