奈良時代から平安時代、古代寺院跡の古い瓦や礎石に使われた巨石が出土する太秦に鎮座する神社。
寝屋川市 太秦中町
熱田神社(あつたじんじゃ)

大阪の神社

境内から古瓦や礎石に使用されたとみられる巨石が出土し、付近一帯が古代の寺院跡であることが知られている。出土した古瓦には重圏文軒丸瓦じゅうけんもんのきまるがわら唐草文軒平瓦からくさもんのきひらがわらがある、奈良時代後期から平安時代前期に属するものとの事。
秦・太秦はだ・うずまさの地は、寝屋川市域でも早くから人々が足跡を残した地域の一つで、約千八百年前の弥生時代には、丘の上に全国的にも有名な高地性集落が営まれていた。

重圏文軒丸瓦とは
奈良時代、8世紀頃
瓦当面に三重の圏線を施してます。一般にこの型式の瓦は後期難波宮に使われた型式で、奈良時代のものと判断されています。

唐草文軒平瓦とは
平安時代末期、12世紀後期頃
平清盛が開いた福原京の一角にあったとされる。平氏の邸宅の瓦葺の建物に用いられたものと考えられます。
平安時代末期に東播磨地域で造られ、福原京や京都などに運ばれたものと考えられます。

【新書】 寺社が語る 秦氏の正体 (祥伝社新書)

熱田神社の基本情報

【神社名】
熱田神社あつたじんじゃ

【鎮座地】
〒572-0843大阪府寝屋川市太秦中町おおさかふねやがわしうずまさなかまち4-13

【御祭神】
日本武尊やまとたけるのみこと

【御利益】
勝負運・国土安泰・仕事運向上・出世開運

【末社】
若宮社、天忍穂耳命神社

【祭日】
十月十五日

周辺マップと路線経路

画像出典:© OpenStreetMap contributors

熱田神社 由緒

室町時代末期に浪人が泰秦の地で寺子屋の師匠をしながら、自分の郷里、尾張国熱田の熱田神宮の尊さを説いた。
太秦の人々は感銘し、尾張国熱田から神霊を氏神として勧請したという言い伝えがある。

太秦の字山崎に鎮座する熱田神社は太秦の氏神であり、日本武尊を祭神としている。
(寝屋川市誌)
 神社には次のような言い伝えがある。
 古くは太秦には氏神がなかった。ところが室町末期の石山本願寺方に属していた一浪人が、泰秦の地に落ちついて寺子屋の師匠をしながら、おりにふれて自分の郷里(尾張国熱田)の熱田神宮の尊さを説いた。その話に感銘した太秦の人々は、相談のうえ尾張国熱田から神霊を氏神として勧請したという。

大阪府神社庁ホームページより

鳥居 入口

鳥居。“熱田大明神”とある。

【社号標】

【手水舎】

【太秦廃寺跡解説】

太秦廃寺跡
ここ熱田神社境内からは、昔から古瓦が出土し、礎石に使用されたとみられる巨石が多く認められ、付近一帯が古代の寺院跡であることが知られています。出土した古瓦には重圏文軒丸瓦(じゅうけんもんのきまるがわら)・唐草文軒平瓦(からくさもんのきひらがわら)があり、奈良時代後期から平安時代前期に属するものです。
秦・太秦(はだ・うずまさ)の地は、寝屋川市域でも早くから人々が足跡を残した地域の一つであり、約千八百年前の弥生時代には、丘の上に全国的にも有名な高地性集落がいとなまれていました。その後形成された古墳群(太秦古墳群)は、わが国の古代史に多大の影響をおよぼした秦氏の人々の墓と考えられています。また、昭和三十七年(ー九六二年)には、神社東の山の土取り工事中に全国でも珍しい雄鹿の埴輪(頭部)が出土しました。
太秦廃寺の実体については不明な点も多くありますが、『広隆寺末寺別院記(こうりゅうじまつじべついんき)』に記載されている「河内秦寺」にあてる説もあります。

寝屋川市解説板より

【書籍】 秦氏の研究―日本の文化と信仰に深く関与した渡来集団の研究

手水舎の裏手に滑り台。

熱田神社 社殿

【注連縄柱】

【狛犬 阿形】

【狛犬 吽形】

狛犬に関する書籍紹介

【拝殿】

【即位の礼記念植樹】

【十八軒山奉納紀念之碑】

末社 若宮社と天忍穂耳命神社

【若宮社】

御祭神は不明とのこと。

狛犬に関する書籍紹介

【天忍穂耳命神社】

天忍穗耳命あめのおしほみみのみことは、日本神話に登場する神アマテラスの子で、地神五代の2代目。神武天皇の高祖父。

狛犬に関する書籍紹介

周回道

本殿の裏側は小高い丘になっており周回道になっている。小規模登山。

登りきった右手に謎の建造物。円形状で中から植物がはえている。

熱田神社御旅所

100mほど西に行くと大神宮と呼ばれる御旅所がある。

コンクリートと鉄でガッチリ固定された木

Googleマップ熱田神社

熱田神社(寝屋川市) 072-839-8065
https://maps.app.goo.gl/4cXoNbhi1NF1kubQA

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