周辺マップと路線経路
大鳥居(入口)、一の鳥居から参道
【大鳥居】
昭和五十九年の昭和天皇の御親拝を記念して昭和六十一年に建てらてた大鳥居。高さ三十ニ.ニメートル、柱間二十三メートル。
車道をまたぐ鳥居としては日本一。材質は耐候性剛板で、耐久年数一三〇〇年との事です。
【一の鳥居】
【社号標】
【渕本橋(ふちもとはし)】
【JR桜井線 三輪駅】
二の鳥居、参道
【社号標】
【二の鳥居】
【参道】
末社 袚戸神社と夫婦岩
大神神社末社 袚戸神社
袚戸神社 立札より
御祭神 瀬織津姫神 速秋津姫神 気吹戸主神 速佐須良姫神
御例祭 六月三十日
(御由緒)
二の鳥居から参道を進むと最初に鎮座する神社で、諸々の罪・穢れを袚う袚戸の四柱の神様をまつります。神社の参拝はなによりも清浄を期すことが大切で、心身共に清らかになって参拝するために最初にこの神社に参拝します。
【夫婦岩】
神の鎮まる磐座。二つの岩が夫婦のように寄り添う。縁結び・夫婦円満のご利益がある。
【手水舎】
【志るしの杉】
しるしとは、示現(神仏が不思議な霊験をあらわすこと)のことで、当初、神杉として信仰されていたすべての杉のことを指していた。この杉も屋根が作られ、根本だけが残っている。
三輪の七本杉の一つ。
【斎館】
【衣掛(ころもかけの)杉】
僧の玄賓が三輪の神様の化身の里女に与えた衣が懸かっていたと謡曲「三輪」でうたわれた杉。
株だけが保存されている。
衣掛杉
立札より
謡曲三輪に知られる玄賓僧都の衣を掛けられたと言う神木です。周囲十メートル
【大神神社と謡曲「三輪」解説】
大神神社と謡曲「三輪」
謡曲史跡保存会
大神神社は古来より本殿は設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し、神の鎮まります。
三輪山を拝する我国最古の神社であります。
遠い神代の昔、大国主神が自らの和魂をこのお山にお鎮めになり、大物主神の御名を以てお祀りされ、国造りの神様、人間生活の守護神として、ひろく信仰されております。
「古事記」等に書かれている三輪にまつわる神婚説話を典拠とした謡曲「三輪」は、本来男神である三輪の神を女神として脚色し、神話を語ったり、天の岩戸の神遊びをみせるのが曲趣になっています。
春の大神祭の翌日(毎年四月十日)吉例の後宴能が執り行われ、各流交替でこの「三輪」が奉納されます。
【釋迢空(折口信夫)句碑】
やすらなる
息をつきたり大倭
山青垣に
風わたる見ゆ
釋迢空(折口信夫)句碑より
【昭和天皇御製 旅 歌碑】
昭和天皇御製 旅
遠つおやの しろしめたる 大和路の
歴史をしのび けふも旅ゆく昭和天皇は、昭和五十九年「わかくさ国体」に際し、十月十三日当神社に行幸親しく御参拝遊ばれました。
(侍従長 入江相政書) 立札より
翌六十年一月十日の「歌全始」の儀に当り、その折のお気持ちをこのように詠ませられました。
巳の神杉(みのかみすぎ)
樹齢五〇〇年とも言われる。
巳の神杉
巳の神杉立札より
(御由緒)
御祭神の大物主大神が蛇神に姿を変えられた伝承が『日本書紀』などに記され、蛇神は大神の化身として信仰されています。この神杉の洞から白い巳さん(親しみを込めて蛇をそう呼ぶ)が出入することから「巳の神杉」の名がつけられました。
近世の名所図絵には拝殿前に巳の神杉と思われる杉の大木が描かれてあり、現在の神杉は樹齢四〇〇年余のものと思われます。
巨樹の前に卵や神酒がお供えされているのは巳さんの好物を参拝者が持参して拝まれるからです。
拝殿
国重要文化財。
寛文四年(一六六四)徳川家綱公により再建。当神社は三輪山をご神体とするために本殿がなく、拝殿を通して三輪山を拝む原初の神。
【幣帛料立札】
幣帛とは、神道の祭祀において神に奉献する、神饌以外のものの総称である。幣物とも言う。
天皇陛下御下賜
幣帛料立札
幣帛料
維時 平成十一年九月十三日
大和国一宮 三輪明神 大神神社
拝殿前立札より
御祭神 大物主大神(おおものぬしのおおかみ)
配神 大己貴神(おおなむちのかみ)
少彦名神(すくなひこなのかみ)
御例祭 四月九日 春の大神祭
十月二十四 秋の大神祭
遠い神代の昔、大己貴神(大国主神)が自らの幸魂・奇魂(すなわち和魂)を三輪山にお鎮めになり、大物主神(詳しくは倭大物主櫛甕魂命)の御名をもってお祀りされたのが当社のはじまりであります。それ故に、本殿は設けず拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し、御神体の三輪山を拝するという、原初の神祀りの様が伝えられている、我国最古の神社であります。
大三輪之神として世に知られ、大神をおおみわと申し上げるように、神様の中の大神様として尊崇され、各時代に渡り、朝野の崇敬殊に篤く、延喜式内大社・二十二社・官幣大社として最高の待遇に預かり、無比の御神格がうかがわれます。
御祭神は国造りの神様として、農、工、商すべての産業の開発、また医療・酒造・方除等世の中のあらゆる幸福を増進することを計られました人間生活全般の守護神であり、現在に至るまで大和国一の宮・三輪明神として親しまれ、ひろくそのご神威が仰がれております。
三輪山 標高四六七メートル・周囲十六キロメートル・面積三五〇ヘクタール(国の史跡)
三ツ鳥居 明神鳥居三基組合わせた独特の形式は古来一社の神秘とされています(国の重要文化財)
拝殿 寛文四年(一六六四)四代将軍徳川家綱公改建(国の重要文化財)
【参拝者休憩所】
祈祷殿・儀式殿・参集殿
平成九年に竣功した檜を用いた木造の社殿。日々の祈祷や結婚式を奉仕。
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